
アメリカの大学に興味があるけど、日本の大学と比べて、アメリカの大学の難易度ってどれ位なのかな? 東大とハーバード大、どっちが入るの難しいの? アメリカの大学の難易度はどうやったら分かるのか教えて欲しい。
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 日本の大学と比べて、アメリカの大学の難易度って高いの、低いのか?
- 【難易度検証】日本の東大とアメリカのハーバード大、どっちが難関?
- アメリカの大学の難易度はどうやったら分かるか?
日本の大学と比べて、アメリカの大学の難易度って高いの、低いの?

日本とアメリカの大学入学基準
日本とアメリカでは大学の入学基準が異なります。
日本の大学は、入試一発勝負。それに対して、アメリカの大学には、入試がありません。
では、どのような入学基準があるのか?ほぼすべての大学が以下の基準を入学審査に設けています。
アメリカの大学入学基準
- GPA(高校時の全成績評定平均)
- SAT(学力診断試験)
- その他の課外活動、ボランティア活動、ひいては人格等
- TOEFL(英語力試験、留学生のみ)
- エッセイ(志望動機や将来の計画など)
アメリカの大学に入試一発勝負は通用しない
アメリカの大学入学の場合、日本のような入試一発勝負は通用しません。
上記に示したSATとGPAが学力指標になります。SATは数学と英語から構成されるセンター試験の様なものですが、GPAは高校の学業で修めた全成績の評定平均になります。つまり、アメリカの大学の場合、学校の成績が悪くても、入試が良ければOKな日本のシステムでは入学できないのです。
『高校の授業で美術や音楽なんて受験に関係ないじゃん!』と思われる方もいるかもしれませんが、ハーバード大学のような超名門校になると学業(受験科目)はできて当り前、プラスそれ以外のセンス『美術や音楽』も問われます。つまるところ、総合的に人間性豊かな人材を求めているのです。
日本とアメリカの大学で入学基準が異なるので一概には言えないが
日本とアメリカの大学で入学審査が異なるため、一概にどちらが入学難易度が高いかは言えません。
しかし、入学への勉強量および活動量(学業に加えて、課外活動やボランティア活動など)を考えると、『こと有名大学への入学』で考えるならば、日本人にとっては、アメリカ有名大学への入学のほうが難しいでしょう。
僕の経験をお話しさせて頂くと、僕は学業に加えて、自身柔道や空手など武道が好きで続けてました。『そこから得られたのは体力向上のメリットだけではなく、苦しい時の精神的強さなどです』とアピールしたところかなり好印象でした。学業以外の面でのアピールができるといいと思います。
【難易度検証】日本の東大とアメリカのハーバード大、どっちが難関?

ハーバード大への入学のほうが難しいと思います。ただし、アメリカでは大学卒業後に医学部進学があるため、東大の医学部は除きます。
ハーバード大への入学を考えるならば、高校の成績表定(オール5)に加えて、SATでの高得点(数学満点、英語満点)、TOEFLの高得点、勉強以外の活動(部活動やボランティア活動)に対する評価全てが重要となります。 東大への入学を考えるのであれば、高校の学業内容に関する理解度を極めることに集中しますが、その他には労力を割く必要はありません。
東大に合格できる単なるガリ勉君ではハーバード大には合格できません。実際に、高校成績が抜群でSATもハイスコアのアメリカ人でも、課外活動・人格が伴わない場合、ハーバード大へは合格はできないのです。ハーバード大学は、文武両道おまけにボランティア活動なども積極的にやっていたようなスーパーマン学生を求めているのです。
アメリカの大学の難易度はどうやったら分かる?

アメリカの大学の難易度を判断する方法は次の2つになります。
アメリカの大学難易度判定方法
- 1. 入学者のGPAおよびSATの平均値
- 2. Acceptance rate(合格率)
GPAとSAT
当然ですが入学者のGPAおよびSATの平均値が高いほど難易度が高いとうことになります。GPAおよびSATは学力指標であるため、当然ハーバード大等の難関大であれば、それらの平均はより高くなります。以下が難関大学合格者の平均GPAとSAT。
コロンビア大学 | ハーバード大学 | エール大学 | |
---|---|---|---|
GPA (合格者平均) | 4.14 | 4.18 | 4.12 |
SAT(合格圏内の志願者の平均) | 1580 | 1590 | 1590 |
普通はオールA(もしくは、オール5)でGPA 4.0。4.0以上は特別進学クラスでの好成績を表します。日本の高校であれば、アメリカ難関大学合格のためには、オール5のGPA 4.0が必要となるでしょう。
SATスコアに関しては、ハーバード大の合格圏を目指すならば、1600点中1590点獲得を目指さすことになります(正解率:99%)。SAT試験は数学と英語のReading, Writingから構成されていますが、この英語のセクションで日本人が高得点を出すのは至難の業です。
Acceptance rate(合格率)
Acceptance rate(合格率)が低いほど難易度が高いということになります。以下がAcceptance rate(合格率)が低い大学ランキング。
Acceptance rate(合格率) | |
---|---|
ハーバード大学 | 5% |
スタンフォード大学 | 5% |
コロンビア大学 | 6% |
ジュリアード音楽院 | 6% |
マサチューセッツ工科大学 | 7% |
エール大学 | 7% |
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) | 16% |
アメリカの名門大学となれば、多くの優秀な学生が世界中から入学願書を出してきます。その中でもハーバード大のような超名門校になるほど、競争率が激しくなり、合格率が低くなります。ハーバート大なら100人の優秀な学生が受けて5人だけが合格の倍率20倍ですね。
この様に、GPAとSATの入学者平均の高さとAcceptance rate (合格率)の低さから、その大学の難易度は想定できます。アイビーリーグと呼ばれる大学群、スタンフォード大、マサチューセッツ工科大、ジュリアード音楽院、UCLAなど日本で耳にした事のある有名大学は難関校に分類されます。
というわけで今回は以上です。
『アメリカの大学は入試がないから、入るのは簡単で卒業するのが難しい』、『アメリカの大学は日本の大学に行けなかった人が行く』など、昔から言われている噂は嘘だったことがお分かりいただけたと思います。『アメリカの大学は、入るのも難しいけど、出るのはもっと難しい』が真実です。
それでも尚、アメリカの名門校を目指すのであれば、学費のことを親に相談し、了承が得られたら、腹をくくって挑戦しないとダメだという事です。
タグ : 疑問