
アメリカに留学して一ヵ月経つのに英語が話せない。アメリカ人の友達も全くできないし、日本に帰る事ばかり考えてしまって、つらい。英語が話せる様になるにはどれ位かかるんだろう? あと、英語が話せる様になる勉強法があれば教えて欲しい。
こういった疑問に答えます。
- なぜ、留学しているだけでは英語を話せるようにはならないのか?
- 日常会話レベルの英語習得には半年から1年位かかる。
- 英語が話せない悩みを解決する英語勉強法とは?
英語力ほぼ0から留学しましたが、博士号を取得し、外資系企業でも問題なく仕事をしていました。
なぜ留学しているのに、英語を話せないのか?

今までの日本の英語教育では話せない
今までの日本の英語教育では英語を話せるようにはなりません。
日本の英語教育では、英文法と長文読解に力を入れて、ちょっぴりのリスニング(英語を聞く事)をやり、スピーキング(英語を話す事)は全くやらなかった。英語を話す(スピーキング)練習をしなかった。だから、話せる訳ないのです。
留学に行く・行かないではなく、この日本式英語教育を脱却できるか・できないかが英語を話せる様になるキーポイントになります。
留学してもアウトプットを増やさなければ英語は話せない
つまり、『話せる様になるには、話すしかない』これにつきます。アウトプットとは、英語で話す事です。
英語で話す機会を増やし、インターナショナルスチューデントやネイティブスピーカーとスピーキングの練習をできる限り行うこと。
留学に行っても、日本人同士でつるんでいると英語を話せるようにはなりません。その理由は単純明快。日本人同士でつるんでいると、英語を話す機会を失う=スピーキングの練習機会を失うからです。
留学しても、日本人同士でつるんでいたり、部屋に引きこもってYouTubeやスマホで時間を費やしたりしていれば、日本にいるのと変わらないという事ですね。
ぶっちゃけ、人と話すのが好きな人=おしゃべり好きな人は英会話の上達が早いです。それは話す練習量が多いからです。
だから、英語で話せる様になりたかったら、沢山英語で話しましょう!
半年から1年位留学しないと日常会話レベルの英語は話せない。

英会話の習得には時間が掛かる
「留学してから一ヵ月経つのに英語が話せない」と嘆く人がいますが、それって普通です。英会話力の習得には時間がが掛かる事をまず理解して、あせらないことです。
今まで英会話の練習をほとんどしてこなかったのに、一ヵ月程度で話せる様になることの方が不思議です。今まで、日本語どれくらい話してますか?
赤ちゃんの言語習得課程を見れば一目瞭然です。ある日突然、ペラペラとしゃべり始めたりしませんよね。英語も同じです。スピーキングの練習をしていれば、徐々にですが話せる様になっていきます。
日常会話レベルの英語習得には半年から1年程度
では、「英語が話せる様になるにはどれ位かかるんだろう?」と疑問に思う人もいます。
結論から言うと、日常会話レベルの英会話力を習得するには半年から1年位の留学が必要です。
米国国務省の外務職員局の調査データによると、日本人が英語を習得するのに必要な学習時間は約3000時間と推察。中学、高校での英語教育で約1000時間。残り2000時間の英語学習が必要となる。
留学した場合、一日3-4コマのクラス=4時間、キャンパスでのネイティブスピーカーとの交流=4時間、一日合計8時間の英語学習となる為、
2000時間 ÷ 8時間=250日、8カ月超かかることになります。
僕自身の経験および他の留学生の経験談からも、1-3か月程度の語学留学では日常会話レベルでの英語習得は難しいが、1年間の交換留学もしくは4年間の正規留学では可能でした。
よって、日常会話レベルの英会話力を身につけたい場合は、半年から1年程度の留学による英語学習が必要となります。
ボッチ留学からの脱出:英語が話せない悩みを解決する英語勉強法とは?

留学したのはいいけど、
英会話力がつかない → アメリカ人の友達ができない → 部屋に引きこもる → ボッチ留学になる
の負のスパイラルに落ち込んでしまう人もいます。有意義で楽しい留学にするためにも、しっかり英会話力をつけることは必須です。
英語が話せない悩みを解決する英語勉強法のポイントは以下の3点になります。
- ディクテーション・シャドーイングを行う
- ディクテーション中に出てきた単語・会話中に出てきた単語を覚え、ボキャブラリーを増やす
- ひたすら自分の言いたい事を英語で言う練習を行う
では、それぞれについて解説します。
1.ディクテーション・シャドーイングを行う
まず、ディクテーションとは、『話されている英語を書き取る』作業です。次に、シャドーイングとは、『話されてる英語を、追いかける様にマネして発音する』作業です。
具体的には、留学先で行われている授業をICレコーダー等で録音し、それを書き起こし(ディクテーション)、話されてる英語を追いかける様にマネをする(シャドーイング)事です。
英会話はリスニングとスピーキング力両方の強化が必要です。その一つであるリスニング力がディクテーションにより、スピーキング力がシャドーイングにより飛躍的に上がります。
ディクテーションでは、集中して英語を聞き取ろうとすることで、英語の発音、強弱、リズム、スピード感に慣れ、聞き取れていない部分(自分のリスニングの弱点)を明確にし、強化する(文法や語彙などの強化を行う)ことができるためにリスニング力が向上します。
シャドーイングでは、ネイティブスピーカーのマネをして発音し、英語の発音、リズム、強弱を身につけることで、『本物の英語の発音と話し方』が身につき、スピーキング力が向上します。
2.ディクテーション中に出てきた単語を覚え、ボキャブラリーを増やす
語彙力を増やすことは英会話力向上には必須です。
語彙力がないと、たとえ英語を聞き取れたとしても音としか認識できず、何を言っているか分かりません。ディクテーションをやる中で、併せて語彙力強化も行えば、効率よく学習ができます。
語彙力強化は、英会話を予測することにも重要です。例えば、
How long dose it take to get to hospital ? (病院までどれ位かかりますか?)
How long XXX XXX XXX XXX XXX XXX hospital ? (どれ位、病院)
上記の文で『How long,hospital』しか聞き取れず、『どれ位、病院』しか分からなかったとしても、『病院までどれ位かかるか?』を聞いているのだと予測ができます。しかし、hospital=病院と分からなければ、この文の予測はできません。
この様に、語彙力を強化することで会話の予測力が上がり、結果として英会話力が上がるのです。
3.自分の言いたい事を英語で言う練習を行う
何気に、ここが一番重要なポイントです。英会話のスピーキングでは『自分の言いたい事を英語で伝える』ことが目標です。具体的にはSVO文型(何がどうした)の短い文章で『自分の考えを伝える』練習をひたすらします。
このSVO文型(何がどうした)の短い文章で『自分の考え』が伝えることができるようになれば、あとはSVO文型に付属情報をつけ足して文章を長くするだけなのです。
例えば、
I went to movie theater (映画館に行った=SVO文型)
I went to movie theater last night (昨日映画館に行った → 昨日という時間の情報を上文に追加)
I went to movie theater to watch my favorite movie last night (僕の好きな映画を見るため昨日映画館に行った → 映画館に行った理由を上文に追加)
I went to movie theater which was located next to shopping mall to watch may favorite movie last night (僕の好きな映画を見るため昨日ショッピングモールの横にある映画館に行った → 映画館の詳細情報を上文に追加)
I went to movie theater which was located next to shopping mall to watch may favorite movie last night、after I finished my homework.(宿題が終わってから、僕の好きな映画を見るため昨日ショッピングモールの横にある映画館に行った → 映画館に行く前の詳細情報を上文に追加)
この様に、SVO文型で『自分の考え』を伝える文章がつけれるようになれば、それを核とし、付属情報を追加をすることでより詳細な考えを伝えることができる様になるのが英語です。
英会話学校に行っているのに、いつまでたっても英語が話せないのは、この練習をやらない為です。毎回のレッスンでシチュエーションに沿った文型をいくら覚えても、実際の会話ではレッスンと同じシチュエーションで同じパターンの会話になる事なんてありません。そのシチュエーションにならないと使えない、つまり実際の会話ですぐに出てないような練習をいくらやっても時間の無駄なのです。
ちなみに、僕は1~3で解説した勉強法で英会話力が抜群に伸びました。
というわけで今回は以上です。
せっかく期待に胸を膨らませて行った留学ですので、しっかりと英会話力を身につけ、楽しく、有意義な留学にして下さい。