
『社会人の語学留学は無駄?意味がない?』『社会人の語学留学を無駄にしてしまう原因とは?』『社会人の語学留学を無駄にしない方法とは?』
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 再就職の失敗と英語力が伸びない結果が、社会人の語学留学を意味ないものにしてしまう
- 社会人の語学留学を無駄にしてしまう原因は、目的なき留学と準備なき留学
- 留学前のキャリアップを狙う目標設定と英語学習の徹底で社会人留学は意味あるものになる
この記事を書いている僕は35歳で留学を終え、その後日本に帰国し、自分の専門と英語力を使うフィールドにキャリアアップできました。

社会人の語学留学は無駄?意味がない?
社会人の語学留学が無駄か、もしくは意味がないのかは、次の二つで判断されるケースが多いです。
1. 留学後、再就職で失敗してしまう
2. 留学しても英語力が伸びなかった
留学後の再就職
【社会人留学】留学後の就職、年齢的に大丈夫?でお話ししましたが、留学している期間というのは、職に従事していない期間=無職の期間と見られてしまいます。
採用する企業側は、職務履歴書に長い空白のある人=長いブランクのある人を雇うことに抵抗があるのは事実です。
よって、留学期間が長くなると、やはり再就職で苦戦を強いられてしまう可能性があります。20代前半で行うような留学と違い、社会人経験を積んでから留学する場合、再就職のリスクが伴う可能性がある事は理解しましょう。
留学中の英語力向上
結論から言うと、2週間から2カ月間程度の短期留学で英語力を飛躍的に伸ばす事は難しいです。
これも、【社会人留学】留学後の就職、年齢的に大丈夫?でお話ししましたが、通常日常生活で困らない程度の英会話力を身につけるのには、約8カ月程かかると言われています。
よって、2週間から2カ月間程度の短期留学で完璧に英会話をマスターするのは無理があるのです。『語学力というのは、一朝一夕でどうこうなるものではない』というのを理解する必要があります。
結局、貴重な時間とお金を使って留学したのに、キャリアアップはできないし、英語力も伸びなかった。だから『社会人の語学留学は無駄、意味がない』という結論になってしまうのです。
社会人の語学留学を無駄にしてしまう原因とは?
社会人の語学留学を無駄にしてしまう原因は、目的なき留学と準備なき留学です。
目的なき留学
『以前から憧れていた夢の留学』だったけど、終わってみれば現実の世界に引き戻されるディズニーランド感覚。『グローバル社会だから、とりあえず留学』の超受け身姿勢。
この様に、留学を旅行気分の延長、もしくは留学に行けば英語も再就職もなんとかなる的な考えでは、社会人留学は無駄、意味のないものになってしまいます。
これも、僕がこのブログを通じて、何度も口が酸っぱくなるぐらいお伝えしている事ですが、『留学の時間は、誰もあなたから奪う事ができないが、留学で失う時間は取り戻すことができない』のです。
誰からも奪われることができない有益なものにするか、取り戻すことができない無益なものにするかは、あなた次第なのです。
『留学したい』という心の底から湧き出る感情やパッションで留学するのは素晴らしい事ですが、『何のために留学するのか?』、『留学する必要が本当にあるのか?』を慎重に考えることも、留学を無駄にしない、意味あるものにするために重要なことです。
準備なき留学
多くの人は『留学すれば、英語は話せるようになる』と思っているようですが、英語は留学に行くだけでは決して伸びません。
実際、僕は1〜2年間位留学しているのに、英語がほとんど話せない日本人をたくさん見てきました。なぜ、彼らは海外で生活しているのに英語が話せる様にならないのか分かりますか?
それは、英語を話す努力をしていないからです。
・英語を話す機会を増やさない
・ネイティブスピーカーと話そうとしない
・いつも一緒にいるのは日本から来ている留学生
・部屋にいる時は、日本のテレビ番組の録画を見ている
など、海外にいるという感覚を楽しんでいるだけで、実際は日本にいる時と同じ生活スタイルなのです。つまり、留学が海外旅行の延長。これでは、英語だって伸びるはずありませんよね。
『留学すれば、英語はなんとかなる』説は間違っているのです。留学して英語をなんとかしたかったら、なんとかする努力をしなければいけません。
社会人の語学留学を無駄にしない方法とは?
社会人の語学留学を無駄にしないためには、はっきりした目的としっかりした準備を持って留学する事が重要です。
何のために留学するのか?
『あなたは何のために留学するのですか?』この答えが、はっきりした目的・目標を持って留学するという事です。
例えば、英語を頻繁に使う業種、職種で働きたいから、海外で働きたいから、外資系企業で働きたいからなどですね。
『自分が帰国後、もしくは将来キャリアップしたいフィールドに英語力の需要があるか?』を判断する事。
例えば、僕が帰国後に就職した製薬・製薬の臨床関係の仕事は、新薬の開発や治験を海外部署と連携しながら進めていくため、英語力を求められる職種であり、業種でした。また、僕の後輩が就職した大手メーカーのマーケティング部なども英語力を求められる部署でしたね。あと、職種・業種を問わず、外資系企業は基本英語力が必要ですね。
この様に、あなたが英語の必要性・需要があるフィールドへのキャリアップを計るなら、語学力強化のための留学は意味あるものになると思います。
留学前に英語の勉強はしていますか?
これは、【社会人留学】アラサー女性の留学って、年齢的にどうなの?でも触れましたが、留学中はスピーキングに絞ることが、英語力向上には最も効果的です。
なぜなら、スピーキングは、日本人が最も苦手とし、日本において学習頻度が低く、学習機会に乏しいセクションだからです。
そのスピーキングを留学中に鍛えなければ、『留学している意味』がないと僕は思います。
英語学習の基本は、インプット、アウトプット、フィードバックです。スピーキングはアウトプットです。そして、スピーキング中に、おかしな所をネイティブスピーカーに訂正してもらうのがフィードバックです。
留学中に、英語力を伸ばしたければ、アウトプットとフィードバックに集中しなければいけません。
つまり、インプットである英語学習(語彙を覚える、文法を学ぶ、表現を覚えるなど)は留学前にやらなければいけないのです。
それをやらずに、インプットから留学中に始めようとするから、英語力が伸びないのです。
これが、留学前におこなう最も重要な準備であり、留学で英語力を伸ばす秘訣です。だから、皆さん、留学前にしっかり勉強しましょうね!
まとめ
今回は、『社会人の語学留学は意味がないのか?』についてお話し、まとめると
・再就職の失敗と英語力が伸びない結果が、社会人の語学留学を意味ないもの・無駄なものにしてしまう
・社会人の語学留学を無駄にしてしまう原因は、目的なき留学と準備なき留学
・英語が求められるフィールドへのキャリアップ目標と留学前の英語学習(インプット)の徹底で社会人留学は意味あるものになる
『社会人の語学留学はリスクが高い』と言われがちですが、留学前の明確な目標設定と英語学習をしっかり行う事でリスクは最小限にできるものと思います。
いかがだったでしょうか?
留学前にしっかり準備を行う事の重要性をお分かりいただき、留学に臨んでいただければ、留学自体もさらに充実するものと思いますので、ぜひ頑張ってください。
というわけで、今回は以上になります。