
『社会人留学後の再就職で年齢制限はあるのか?』『社会人留学後の就職を見据えたおススメの留学期間は?』『社会人留学後の年齢別による再就職方法とは?』
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 社会人留学後の再就職での年齢制限は、おそらく35歳位
- 再就職を見据えた社会人留学のおススメ期間は2週間から2カ月間
- 留学後、30歳までであれば、経験がある業種でのキャリアアップと新たな業種へのキャリアチェンジ
- 留学後、30歳を超えている場合は、スキルや経験がある業種へのキャリアアップという形が望ましい
この記事を書いている僕は35歳で留学を終え、その後日本に帰国し、キャリア採用で就職することができました。

社会人留学後の再就職で年齢制限はあるのか?
社会人留学後の再就職での年齢制限は、おそらく35歳位ではないでしょうか。巷では、35歳限界説と言われてる様です。
はっきり言って、これはギリギリの年齢です。会社によっては20代後半から30代前半まで位になってしまう場合もあります。
この35歳限界説には、二つの根拠があります。
1.会社内でのキャリア形成を考慮した結果
2.上司との業務円滑化を考慮した結果
まず30代前半から35歳位まででないと、会社内でのキャリア形成が難しくなるから。
おそらく、留学後はキャリア採用で皆さん再就職されると思いますが、キャリア採用で会社から求められるのは即戦力となる事。今までの職業経験と英語力を掛け合わせて、即戦力になって欲しいという願いがあります。なので、即戦力が期待できない一からのスタートとなる場合、できるだけ若い年齢設定になってしまうのです。
加えて、30代前半から35歳位まででないと、自分の上司よりも年上になってしまう可能性があるからです。
上司も『自分よりも年上の人は扱いづらい』のです。こうなってしまうと、業務の円滑化にも支障をきたしてしまうので、できるだけ若い年齢設定になってしまいます。
実際に僕が留学を終えて就職した企業では、上司(課長)の年齢が40歳で、僕よりも年上の一般社員は42歳に方が一人おられました。見ていた感じ、上司は、その人を扱いづらそうでしたよ。となると、やはり35歳限界説は信憑性があることになりますね。
社会人留学後の就職を見据えたおススメの留学期間は?
再就職を見据えた社会人留学のおススメ期間は2週間から2カ月間
英語力強化に重点を置いた語学留学を考える場合、これよりも長い3カ月から6カ月間の留学期間を選択する方もいますが、あくまで再就職を見据えた留学の場合、2週間から2カ月間位がベストではないでしょうか。
これには明確な理由があり、日本の再就職活動において3か月間以上空白期間があるというのは、あまり好ましくないためです。
人によっては、『3か月間は空白じゃない。ちゃんと留学してたんだ!!』と言われる方もいると思いますが、ここで言っている3カ月は職に従事していない3カ月間です。
残念ながら、ほとんどの企業は語学留学をバケーション程度にしかとらえていない事実があります。それでいて、留学とは言えど3か月間以上職に従事していないとなると、やはり再就職には不利になってしまいます。
留学ジャーナルによると、社会人の留学で最も多いのが、2週間から2カ月間の語学留学で留学全体の60%弱。それよりも長い3カ月から半年間の語学留学は留学全体の14%程度になっています。このデータからも、やはり2週間から2カ月間程度が、帰国後再就職を見据えた社会人の留学期間としては妥当だと思いますよ。
2週間から2カ月間程度で英語力は伸びるのか?
2週間から2カ月間程度の留学で英会話を完璧にマスターするのは難しいです。
米国国務省の外務職員局の調査データによると、日本人が英語を習得するのに必要な学習時間は約3000時間と言われています。中学、高校での英語教育で約1000時間。すると、残り2000時間の英語学習が必要となります。
仮に留学した場合、一日3-4コマのクラスを取った場合=4時間、キャンパスやキャンパス外でのネイティブスピーカーとの交流=4時間、一日合計8時間の英語学習となる為、
2000時間 ÷ 8時間=250日、8カ月超かかることになります。
そうなると、2週間から2カ月間程度の留学では、到底習得には及ばないという事になります。
だからと言って、2週間から2カ月間の留学が無意味だと言ってるわけではありません。
2週間から2カ月間程度の留学でも、日本では練習が難しいスピーキングに集中すれば、それなりに効果があげられると思っています。
詳しくは、【社会人留学】アラサー女性の留学って、年齢的にどうなの?を参照。
加えて、2週間から2カ月間の短期留学者の方に知っておいて欲しいのは、『短期留学で高すぎる目標設定をしない』ということです。例えば、先ほど話したように、2週間から2カ月間で飛躍的に英語力を向上させるとか、ビジネス英語をマスターするとか。
あくまで、僕のおススメは短期留学を足掛かりにして、さらに英語学習に意欲をだす事。具体的には、留学中に英会話の楽しさややりがいを感じて、帰国後も英語学習を継続して行う事です。英語学習を継続する限り、日本にいても英語力は向上しますからね。
僕はアメリカで博士号を取得しましたが、いまだに英語学習(英語の論文や記事を読んだり、アメリカ人やカナダ人の友人とスカイプで会話したり、英語のニュースを見たり)は続けていますよ。なので、向上心がある限りゴールはありません。そのように考えれば、短期留学が終了したとしても、それで終わりではないことが分かると思います。
社会人留学後の年齢別による再就職方法とは?
留学後、30歳までの人の再就職
30歳までの場合『スキルや可能性を探す時期』という見方がされるため、幅広く再就職を考えられます。
もともと社会人経験がある業種にキャリアップという形で戻るのもよし、全く業種を変えて新たなフィールドに挑戦する形のキャリアチェンジもできます。
30歳までであれば、社会人経験を3-5年位積んでいることに加え、将来的にポテンシャルもある期待から、就職採用の面でもニーズが高いです。
よって、留学後は精力的に幅広い分野で再就職活動に邁進してください。
留学後、30歳を超えた人の再就職
一方で、30歳を超えると専門性が求められることが多いため、経験がない業種への再就職は難しくなります。
よって、もともと社会人経験がある業種へのキャリアアップという形が望ましいです。
以上の事を踏まえたうえで、英語が求められている、もしくはこれから求められると予想される業種へのキャリアップやキャリアチェンジを考えると留学経験を最大限に生かせます。
例えば、僕の例をお話しすると、僕はライフサイエンス系の博士号をアメリカで取得した後、日本で外資系の新薬臨床検査会社に入社しました。ライフサイエンス系の専門知識と経験を生かし、英語力が求められている業種への就職になりましたね。
まとめ
今回は、『社会人留学後に就職する際、年齢的に大丈夫か?』について、
・社会人留学後の再就職での年齢制限は、おそらく35歳位である事
・再就職を見据えた社会人留学のおススメ期間は2週間から2カ月間
・留学後、30歳までの場合はキャリアアップとキャリアチェンジ、30歳以上の場合はキャリアアップに注力しての再就職をねらう
をお伝えさせて頂きました。
留学後に年齢が高くなってしまっても、専門的なスキルと英語力が身についている場合、高いニーズが求められる傾向にありますので頑張って頂きたいと思います。
いかがだったでしょうか?
社会人留学後の再就職で生じる二つの不安、年齢の壁とスキル・経験不足を最適な留学期間と今までの業種経験で補い、それに併せて留学経験を強みにし、解消して頂ければと思います。
というわけで、今回は以上になります。