
『社会人留学者は多いの?少ないの?』
『社会人留学する人の目的、社会人留学するタイミング、社会人留学の種類を知りたい』
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 20代~40代までの社会人留学者は増加の傾向
- 社会人留学の目的は、今後のキャリアアップやライフスタイルため
- 社会人留学のタイミングは、在職中の研修制度か今の仕事を退職後
- 社会人留学で最も多いのは、語学留学
この記事を書いている僕は、日本の大学、大学院(修士)を卒業後、アメリカで語学学校、大学、大学院(博士)を卒業し、日本で就職しました。

実際、社会人留学者は多いの?少ないの?
社会のグローバル化
20代~40代までの社会人留学者は増加の傾向にあります。
『実際に社会に出られて、グローバル化による英語の必要性を強く感じた』ことが、社会人留学希望者を増加させている理由だと思います。
従来のような学校→社会(就労)という方向だけでなく、欧米では普通に行われている、社会(就労)→学校という方向での生涯教育(リカレント教育の理念)の浸透が日本でも進みつつあるのです。
留学資金の確保
加えて、社会人として働き、お金を貯めて、自己留学資金が確保できたことや会社の社費を利用しての留学制度も社会人留学を増加させている要因と言えますね。
実際に留学ジャーナルによって行われた留学意識アンケートの結果では、23-34歳までの社会人世代で留学を意識している割合は全体の約25%にあたり、ぶっちゃけ留学を希望している人の4人に1人は社会人世代という事になります。
このアンケートからも、社会人になってからの『留学意識の高さ』が伺えます。
実際に、僕が出会った社会人留学生の方々も、学生で留学している方と比べ
・留学理由がより明確かつ具体的
・留学費用は、社費か、自身の留学資金のどちらか
と『留学に対する真剣さ』が伝わってきましたね。
社会人留学の目的、種類、タイミングって何?
社会人留学の目的
近年の日本企業のグローバル化に伴い、ビジネスにおけるコミュニケーションや業務のやり取りで英語を使っていく機会は今以上に増えていくと思われます。
そして、このグローバル化の波は、社会人の語学学習への興味につながっています。
語学学習状況の調査によると、日常的に外国語学習に励んでいる社会人の割合は約50%で、高校生(約20%)や大学生(約30%)と比べて圧倒的に多いです。
これらの結果からも予想されるように、社会人留学の主な目的は
・自己啓発のため
・転職に有利
・海外での業務に必要(英語でのメールのやり取り、プレゼンテーション)
・会社からの評価を上げたい
など英語力強化を目指したものになり、結果的に『社会人留学の意識の高さ』につながっています。
社会人留学のタイミング
社会人留学のタイミングについては、大きく分けて3つあります。
1.今の仕事を退職して行う場合
2.在職のまま、休職して行う場合
3.在職のまま、企業の研修などを利用して行う場合
僕が留学中に出会った社会人留学をされていた方は、1、3番でした。在職のまま、休職して留学されるという形もあるとは思うのですがとても少ないように感じますね。
まず、企業の研修などを利用されてきた方は3名おり、2名は医師の方で、1年間研究留学されていました。もう1名は自動車メーカーの方で、半年間語学留学されていました。
語学留学の理由は、留学終了後に、かなり高い確率で東南アジアの支店に転勤になる為、英語力強化を目的とした留学という事でした。
皆さん、社内でのキャリアアップを目的とした留学でしたね。
次に、今の仕事を退職されてきた方は3名おり、1名は元看護婦さんで、海外での生活体験と英語力向上のために半年間留学されていました。
彼女は留学終了後も、違う病院の看護婦さんとして活躍されておられます。
1名は元体育教師の方で、アスレチックトレーナーの資格習得のための大学プログラムに留学されていました。もう1名は元青年海外協力隊参加者の方で、自然科学系の学位取得のため大学プログラムに留学されていました。
留学後、元看護婦さんは同じフィールドで、元教師の方と元海外青年協力隊参加者の方は違ったフィールドで活躍される道を選んでおられましたね。
これらの方の留学例からも、社会人留学の目的が
・経験のある業種でのキャリアップを図る
・自分の興味ある新たなフィールド、ライフスタイルに挑戦する
ためであることが分かりますね。
社会人留学のスタイル
社会人留学のスタイルについては、大きく分けて3つあります。
・語学留学
・研究留学
・正規留学
僕が留学中に出会った社会人留学されていた方の割合は、語学留学が2名、研究留学が2名、正規留学が2名でした。
しかし、実際のところ、社会人留学で圧倒的に多いのは語学留学だと思われます。
この理由は、留学後の再就職を見据えた場合、それほど長く留学でのブランクを空けたくないからです。
となると、留学期間は長くても半年ぐらいになりますね。半年以内の期間限定の場合、正規留学、研究留学は現実的に考えられませんので、やはり語学力強化を目的とした語学留学になりますね。
まとめ
社会人留学については、
・社会人留学者は増加傾向にある。
・社会人留学の目的は、経験のある業種でのキャリアップを図るためか、自分の興味ある新たなフィールド、ライフスタイルに挑戦するため。
・社会人留学の種類とタイミングは、在職中の研修制度か今の仕事を退職後に語学留学が主流。
いかがだったでしょうか?
『社会人留学は多いのか?少ないのか?』『社会人留学された方の目的、タイミング、スタイル』など社会人留学のトレンドがお分かりいただけたのではないでしょうか?社会人留学を考えておられる方は是非参考にしていただければと思います。
というわけで今回は以上です。