
『社会人がワーキングホリデーに抱く期待と現実とは?』『社会人の語学留学とワーキングホリデーで失敗する人の共通点とは? 』『社会人からのワーキングホリデーで失敗しないための秘訣とは?』
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- ワーキングホリデーの魅力『海外就労経験と英語力取得』通りにはならない場合が多い。
- ワーキングホリデーと語学留学の失敗点は、どちらも出発前の英語学習不足
- ワーキングホリデーで失敗しないための秘訣は、英語学習と就労計画
この記事を書いている僕はアメリカの大学院で博士号を取得しながら、リサーチアシスタントとして働き、帰国後外資系企業に就職しました。

社会人がワーキングホリデーに抱く期待と現実
ワーキングホリデーは夢のようなシステム?
『海外で働きながら、英語の勉強ができて、しかも留学よりも安く行ける』
海外留学を望む社会人にとっては、夢のようなシステムですよね。
そして、ほとんどの人が考えているワーキングホリデーの計画は、
渡航期間1年間で
↓
はじめの4カ月程度は語学研修
↓
残りの期間で習得した英語力を発揮してバリバリ働く
↓
帰国する頃には英語力と海外での就労経験を獲得
↓
帰国後キャリアアップに成功
こんな感じではありませんか?
残念ですが、ほとんどの人はこの計画通りになりません。
ワーキングホリデーの悲しい現実
はじめの4カ月程度の語学研修で、仕事で問題なく使えるレベルの英語力がつかなかった場合は、全ての計画が崩れてしまいます。
はじめの4カ月程度の語学研修で英語力を習得できない
↓
英語力を発揮する仕事にはつけず、就ける仕事と言えば日本人が経営する日本人レストランか英語を使わずに作業ができる農場など
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帰国する頃になっても英語力、将来活かせる海外での就労経験は身に付いていない
↓
再就職で難航
英語が身に付かず、英語を使わない仕事で黙々と作業しても、1年間は海外独特のゆっくりとした時間の流れで暮らせますので、そこそこ楽しめます。
ですが、本当に大変なのは帰国後です。
再就職の際、採用する企業側から見れば『英語力は身に付いてないし、英語を使う就労経験もないし、君、海外で何してきたの?』となり、結果的にワーキングホリデー=ロングバケーションと見られてしまいます。
社会人の語学留学とワーキングホリデーで失敗する人の共通点
語学留学でも、ワーキングホリデーでも失敗する人の共通点は、留学前の英語学習不足です。
これは、【社会人留学】社会人の語学留学は無駄?意味がない?でもお話ししましたが、『海外で生活すれば自然と英語が話せる様になる』的な考え方は捨ててください。
話せる様になりませんので。
考えてみてください。よく旦那さんの海外赴任で同行する奥様達の中で、2-3年海外で生活しているにもかかわらず、ほとんど英語が話せない方がおられます。これこそまさに、『海外で生活しているだけでは英語は話せる様にならない』典型的な例です。
英語を話せるようするには、英語のインプット=英語を話すための学習と努力が必要なのです。
そのインプットなしに、いきなりワーキングホリデーに出発し、最初の4か月間程度でインプットから始めても、英語が身に付く訳ないですよ。
そして、英語が身に付かなかった場合の、ワーキングホリデーの結末は上記で話した通りです。これは、語学留学でも全く同じことが言えます。
ワーキングホリデーだろうが、語学留学だろうが、結果を残せない人たちの大半は、英語学習の準備不足なのです。
社会人からのワーキングホリデーで失敗しないための秘訣
ワーキングホリデーで失敗しない秘訣は、ワーキングホリデーでしか得られない経験をものにする事です。ワーキングホリデー特有で得られる経験は
1. 英語力習得
2. 就活でアピールできる海外での就業経験
です。
英語力習得
英語力の習得は必須です。これが身につかないと、ワーキングホリデー先でまともな仕事に就けないばかりか、帰国後の再就職活動で大変な思いをしてしまいます。
では、『どうやって英語力をつければいいか?』ですが、これは、
【社会人留学】アラサー女性の留学って、年齢的にどうなの?
【社会人留学】社会人の語学留学は無駄?意味がない?
でもお話ししていますが、インプットの英語学習(英単語、文法等)はワーキングホリデー前に日本で完了させ、ワーキングホリデー中(語学研修+就労期間)はアウトプット(スピーキング)に集中することを強くお勧めします。
日本人が最も苦手とするスピーキングを、実践の就労経験を通して徹底的に学ぶことに全力を注いでください。
就活でアピールできる海外での就業経験
就活でアピールできる海外での就業経験とは、『ワーキングホリデー中は、帰国後、自分が働きたい分野で就業経験を積む』という事です。
就活において企業がワーキングホリデーを含む留学生に求めるのは、英語力と専門分野における海外での就業経験です。
例えば、帰国後にホテル関係の職に就きたいとしたら、ワーキングホリデー中は現地のホテルに就業し、経験を積むべきです。そうすれば、帰国後の就職活動においても、ワーキングホリデーで培った英語力と就業経験をアドバンテージにできるはずです。
この例を見ても分かると思いますが、観光業(ツアーコンダクター、ホテル業務)に興味のある人などは、ワーキングホリデー向きだと思いますよ。
まとめ
今回は、『社会人がワーキングホリデーで失敗しないための秘訣とは?』についてお話しし、まとめると
1. ワーキングホリデーの魅力『海外就労経験と英語力取得』通りにはならない場合が多い
2. >ワーキングホリデーと語学留学の失敗点は、どちらも出発前の英語学習不足
3. ワーキングホリデーで失敗しないための秘訣は、出発前の英語学習と帰国後にアピールできる就労経験
でした。
いかがだったでしょうか?
社会人経験後のワーキングホリデーは、とかくネガティブな意見が多いようですが、出発前に行う地道な英語学習のインプットと綿密な再就職計画でポジティブな結果に変えられると思いますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。
というわけで、今回は以上になります。