
『社会人留学する場合に利用できる奨学金はあるのか?』『大学・大学院への社会人留学で利用可能な奨学金は?』『語学学校への社会人留学で利用可能な奨学金は?』
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 社会人留学でも利用できる奨学金制度はある
- 社会人の大学・大学院留学奨学金選考は高倍率
- アメリカの大学が提供するFinancial Aid(奨学金)
- 社会人語学留学の奨学金はないので自己資金に頼る
この記事を書いている僕はアメリカの州立大学院を卒業し、大学院の授業料及び生活費の全額を奨学金にてまかないました。

社会人留学でも利用できる奨学金はあるのか?
社会人留学でも利用できる奨学金制度はあります。
日本で応募できる奨学金制度数は
大学院留学>>大学留学、x語学留学
大学院留学への支援が最も多く、次いで大学留学、残念ながら語学留学支援は全くありません。
よって、大学・大学院(修士課程、博士課程)へ正規留学を考えるなら、社会人でも利用可能な奨学金はありますが、語学留学であれば自己資金での留学となります。
ただし、社会人のみに限定された奨学金制度ではなく、在学生と卒業生が応募できる奨学金制度です(社会人は卒業生に含まれますね)。
大学・大学院への社会人留学で利用可能な奨学金
社会人の大学・大学院留学奨学金選考は高倍率
社会人留学でも応募はできるのですが、そもそも『留学資金援助は、金銭的に留学するのが難しい人向けのもの』であり、それを考慮すると、充分な留学資金を稼げる社会人よりも在学生のほうが受給しやすい傾向にあります。
よって、在学生、卒業生も応募できる奨学金制度ではありますが、あくまで在学生向けであり、受給可能な社会人枠はかなり限られるため、選考倍率も高いのが事実です。
以下に社会人でも応募可能な奨学金制度をいくつかご紹介したいと思います。
日本学生支援機構(大学留学支援)
日本学生支援機構(大学院留学支援)
フルブライト奨学金(大学院留学支援)
米国大学スカラーシップ協会(アメリカ大学留学支援)
英国外務省チーブ二ング奨学金(イギリス大学院(修士課程)イギリス大学院(修士課程)留学支援)
世界銀行奨学金プログラム(大学院留学支援)
ここでご紹介した奨学金は、僕が目を通した感じ、大学院留学への奨学金であれば社会人経験者でなければ応募できない奨学金や社会人留学でも在学生と対等な選考基準になっているものも多いかと思いますので、ぜひ検討していただければと思います。
留学先の大学が提供するFinancial Aid
今までの説明は日本で応募できる社会人向け奨学金制度についてです。これから説明する奨学金は、留学先の大学が提供しているFinancial Aidと呼ばれる奨学金制度についてです。
このFinancial Aidを潤沢に提供しているのは、なんといってもアメリカ。ですので、ここではアメリカのFinancial Aidのシステムをお話しします。
アメリカの大学が提供するFinancial Aidは、学力等が優秀な学生に大学側から与えられるMerit-basedの奨学金と家庭の経済状況などから学費補助の目的で与えられるNeed-basedの奨学金があります。
もし留学生でも、この奨学金制度を使えるなら狙うべきだと思います。
全ての大学で留学生に対してFinancial Aidを提供しているわけではないので、どこの大学が留学生に対してFinancial Aidを提供しているかをチェックしてみましょう。
例えば、Google検索で“University, Ranking, International Students Receive financial Aid”と検索すれば、留学生に対してFinancial Aidを積極的に提供している大学情報が得られると思います。
以下のURLは留学生に対して積極的にFinancial Aidを提供している大学の検索結果の1例です。
USNEWS
Lendedu
Forbes
是非チェックしてみましょう。
僕の大学院奨学金の例を解説
『アメリカは世界最高の教育レベル』である事は今更言うまでもないが、それを生み出すための教育に対する投資でも、潤沢な奨学金制度やStudent Loanを提供し、アメリカの教育をバックアップしています。
アメリカ大学院での奨学金制度
アメリカの大学院の特徴の一つが奨学金制度による財政援助システム。
例えば、アメリカの大学院にて財政援助を受けている留学生は93%に上ります。
この数字から見てもいかにアメリカの大学院が学生に財政支援を行い、勉学及び研究に集中できる環境を提供しているかが伺えますね。
理系の大学院、特に博士課程の場合
アメリカの大学院、特に理系の博士課程の場合、担当教授が獲得した研究予算から、大学院生の授業料全額、学校経費、健康保険料、加えて月々の生活費まで支払われるシステムがほとんど。
その代わりに、大学院生はRA(リサーチアシスタント)やTA(ティーチングアシスタント)として担当教授の研究を行ったり、レクチャーのサポートをしたりする。
つまり、無料で大学院へ進学でき、学位が取得できる夢のようなシステムが存在します。
僕の場合も奨学金制度で博士号を取得
僕の場合も、すべて奨学金で学費、学校経費、健康保険が支払われ、月々の生活費をもらいながら、RAとして担当教授の研究を実働部隊として遂行し、約6年で博士号を取得しました。
6年間の全ての経費を計算すると約4200万円。
とても一般家庭で払える額ではないので、アメリカ政府には感謝の一言です。
僕の場合は大学留学終了後そのまま大学院留学(博士課程)を行い、奨学金で生活費を含む全ての大学院留学費を免除してもらったので、実質無料で博士号を取得させて頂きました。
なので、社会人からアメリカの大学院留学へ挑戦する人は是非とも入学希望している大学院プログラムの奨学金制度を確認し、それを獲得して、留学費用を軽減して頂ければと思います。
語学学校への社会人留学で利用可能な奨学金は?
冒頭でもお話ししましたが、社会人の語学留学に対する奨学金制度は残念ながらありません。
どうしても、奨学金からの援助がないと留学できない場合は、
1. 社内語学研修での留学制度を使う。
会社によっては海外赴任を見越して、その対象者に語学研修を実施するところがあります。その制度を使って、会社のお金で語学研修する。
2. ワーキングホリデーやインターンシップを活用する。
これは奨学金とは異なりますが、働きながら語学研修をするシステムです。このシステムは働きながら実践で英語を習得できる魅力もあります。
上記以外だとやはり、自己資金を貯めて語学留学を行う方法になりますね。効率的な留学資金の貯め方、作り方は、
を参照していただければと思います。
まとめ
今回は、『社会人の留学でもらえる返済不要の奨学金』についてお話し、まとめると
・社会人留学でも利用できる奨学金制度はある
・社会人の大学・大学院留学奨学金選考は高倍率
・アメリカの大学は潤沢なFinancial Aid(奨学金)を提供しているので活用すべし
・社会人語学留学の奨学金はないので、基本自己資金に頼る
・社会人語学留学するなら、社内語学研修の有無やワーホリ、インターンシップの可能性もチェック
でした。
いかがだったでしょうか?
留学費用は高いけれど、日本の留学生奨学金制度やアメリカの大学が提供しているFinancial Aidをフル活用して留学費用を軽減させれば、あなたの留学もより現実的になるのでは。
これらの情報は、インターネットで検索できるので、気になる情報は自分からどんどん調べて、あなたの留学をどんどん現実に近づけていきましょう。
というわけで、今回は以上になります。